旅行やスポーツ、大切なイベントの日程が生理と重なるので、生理の周期をずらしたい。こういう場合、中用量ピルを内服することによって、生理日の調節(月経移動)が可能です。また、予定があらかじめ分かっている場合は早めに受診していただき、生理を早めることも可能です。
生理の予定日のおよそ5日前からピルを飲み始め、生理を避けたい日まで内服します。ピルを内服している期間中は生理が来ません。通常、飲み終えてから2-4日で生理が来ます。 この方法では、排卵日以降にピルを内服するので、妊娠の可能性がないことが条件になります。
メリット | 正しく服用すればほぼ確実に生理を遅らせることができます。 |
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デメリット | 生理を避けたい期間にピルを内服するため、吐き気など副作用が出た場合に、逆につらくなる場合もあります。 |
※普段から低用量ピルを内服している方は、生理を遅らせたい日まで薬(実薬)を継続して内服すると、次の月経を確実にずらすことができます。
生理が始まって2-3日目からピルを飲み始め、生理を避けたい日の10日前まで服用します。飲み終えてから2-4日目でいつもより少ない量の生理が来ます。この方法では、できるだけ早めに受診する必要があります。(ずらしたい生理のひとつ前の生理が始まる前に受診してください。)またこの方法では、低用量ピルを使用することもできます。中用量ピルに比べて、吐き気や頭痛などの症状が出にくいとされます。
メリット | 生理を避けたい期間に薬を飲まなくてすみます。 |
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デメリット | 低用量ピルの場合、内服期間中に少量の出血が持続する可能性があります。 |
ピルは1日1錠をきちんと内服する必要があります。服用を忘れると、不正出血を生じたり、生理が来てしまうことがあります。また副作用として、吐き気、頭痛、乳房の張りなどを生じることがあります。
<価格>
●1回・・・4,500円(カウンセリング+薬・税込)
※月経移動は保険診療は適応できません。保険外(自費)診療になります。