水痘・帯状疱疹ヘルペスウイルスに初めてかかると水ぼうそうとして発症します。一度このウイルスが体内に入ると潜伏するようになり、免疫力が低下した際に活発化し皮膚に発疹や痛みをひき起こします。これを帯状疱疹と言います。帯状疱疹は一生で1/3の人が経験する病気と言われています。
典型的なものは、発疹の出る数日~1週間前に皮膚の違和感やピリピリ感が現れます。
その後痛みと共に、体の片側に、赤い斑点が帯状に出現します。
斑点は水ぶくれになり、かさぶたになっていきます。
治療は、発症早期に内服薬を飲みます。
人によっては、後遺症として帯状疱疹後神経痛(PHN)という、強い痛みが残ることがあります。その持続期間は半年以上になることもあり、夜も寝られないほどになることもあります。50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち、約2割の方がPHNになると言われています。このため、ワクチンでの予防が推奨されています。
● 水痘帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹発症予防率 | 50~59歳で70% |
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60歳以上で50% | |
帯状疱疹後神経痛 | 67%減少 |
● シングリックス®
帯状疱疹発症予防率 | 50歳以上で約97% |
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70歳以上で約90% | |
帯状疱疹後神経痛 | 約90%減少 |
現在アメリカでは、60歳以上の方にはシングリックス®接種が推奨されています。
ただし、水痘帯状疱疹ワクチンは1回の皮下接種なのに対し、シングリックス®は2回の筋肉内接種であること、シングリックス®の方が高価であるという違いがあります。
詳しくは、窓口か診察時にお問い合わせください。
水痘ワクチン | 8,800円(税込) |
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シングリックス®ワクチン | 21,000円(税込) |